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NISA(少額投資非課税制度)

2014年12月09日

今年(平成26年)1月1日から開始されたNISA(少額投資非課税制度)ついて、先日顧問先様よりお問い合わせをいただきました。
「NISAは非課税」ということに目が行きがちですが、デメリットも合わせてご検討いただくよう、お話をしました。

今回は、NISAのデメリット面についてご説明します。

まずNISAの概要ですが、NISAとは金融機関で非課税口座を開設することで、100万円までの投資額から発生した配当や、譲渡益が非課税になるという制度です。
100万円の投資で買った株が、200万円になろうと、1,000万円になろうと、買ってから5年以内に売却すれば、その利益については税金がかかりません。(その間に取得した配当金にも税金がかかりません)

通常、配当や譲渡益には20.315%の税金(所得税15%とその2.1%の復興特別所得税+住民税5%)がかかりますが、非課税口座内で発生した配当や譲渡益にはこれらがかからないこととなります。

これだけですと、大変お得な制度に聞こえますが、次に説明しますデメリットもご理解いただきたいと思います。

NISAの口座(非課税口座)で譲渡損が出た場合、その損はなかったものとされます。

通常の口座(NISA口座以外)であれば、1年間の間に
A株:100万円の利益
B株:50万円の損失
があると、プラスとマイナスを相殺して50万円の利益として所得税と住民税が課されます。
50万円×20.315%=101,575円

しかし、A株が通常の口座での利益、B株がNISA口座での損失だった場合
A株:100万円の利益
B株:50万円の損失
B株の損失はなかったものとされるため、つまりマイナスがないと考え相殺する金額がないとされるため、100万円の利益のみに税金が課されます
100万円×20.315%=203,150円

同じ株で同じ利益、損失がでてもどの口座で発生したかにより、これだけの差が出てきます。

また「損失はなかったものされる」ということは、NISA口座以外では認められる損失の3年間の繰り越し制度も適用されません

NISAは配当や譲渡益には大変有利な制度ですが、損失が出たときには不利になる可能性があるとこもご考慮ください。